即位と退位 2017 12 2

 今日の新聞では、
今上天皇の退位と皇太子の即位の時期について報道がありました。
 そこで、少し気になることを書きます。
私は、何度も、天皇は、日本神道という宗教の中心であり、
キリスト教世界では、ローマ法王に近い存在であると書いてきました。
 これも、過去に何度か書きましたが、
日本神道という宗教は、極端なことを言えば、
教義がなく、儀式中心の宗教であるということです。
 このようなことを書くと、
外国人は、非常に驚くでしょう。
 外国の宗教は、神があって、救世主があり、
さらに天使と預言者があります。
つまり、神の教えが貫徹しているのです。
これは、教義があってこそ、儀式があるということです。
 話を戻すと、
日本神道という宗教は、儀式中心であるので、
天皇陛下にとって、地方事情の「ご視察」よりも、
数多くある儀式に負担を感じていたのではないかと推定します。
 教義が中心であるキリスト教においても、
ローマ法王が儀式で何らかの間違いをすれば、
キリスト教徒にとっては、衝撃となるでしょう。
それほど宗教にとって儀式とは重要なものになります。
 しかも、日本神道にとって、
儀式は、「宗教としての中心」であり、
宗教としての骨格の部分であるので、
たとえ天皇陛下が高齢であっても、減らすことはできません。
 即位される皇太子ご夫妻にとって、
負担の大きい「地方公務」ということが報道されますが、
本当に負担が大きいのは、儀式という宗教的行事かもしれません。
 そういうわけで、日本の天皇は、外国の国王とは違うのです。
日本の天皇は、キリスト教世界におけるローマ法王に近い存在です。

















































































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